9月7日(木) 曇りのちにわか雨 8:20~11:40

参加者:28名 

 雨雲の動きが予報されるようになって、最近の天気予報は一段と精度が高まったような気がする。今日は10:30の休憩までが勝負、その先は雨になりそうである。雨が降り、風が吹き出すとナラガレの渓は一気に危険度が増す。現にあちこちでかなり太い枝がぽっきりと折れて地面にたたきつけられ散乱している。枯死した木の下での作業を避けながら、今にも泣きだしそうな空模様の中で活動が始まる。

 しばらく放置するとクズがあたりを覆い尽して背丈の低い木々は見えなくなり除伐作業は大変である。植栽したエドヒガンもツルの下で悲鳴を上げている。クズを根絶やしにするのは至難であり、根気よく除伐を繰り返しながら根が酸欠で腐るのを待つのである。毎年この時期の整備作業は骨が折れるが、この活動の繰り返しが“生物多様性の渓”を実現する唯一の途である。

 案の定、休憩の終わる11時ごろから雨が降り出し、しばらくすると“滝のような雨”がやってきて、みんなびしょ濡れになり、ナラガレの上空を気にしながら足早に渓を後にした。